テキストエディタアプリのURLスキームとパラメータまとめ

ランチャーアプリなんかでよく使われるURLスキーム。単純にアプリを起動するだけでなく、パラメータを付けてテキストを渡せるものが増えてきました。メジャーどころのテキストエディタアプリでも実装の出揃った感があるので、確認できるものをまとめました。

まとめたアプリ

  • Nebulous Notes
  • Textforce
  • WriteUp
  • Elements
  • Notesy
  • WriteRoom
  • Byword
  • Writing Kit
  • Day One

受け渡すテキストは全てURLエンコードが必要です。エンコードしなくても正常に渡せることがありますが、文字化けや改行されない等の不具合が発生します。

Nebulous Notes

Nebulous Notes (for Dropbox) 6.0
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
現在の価格: 450円(サイズ: 10.8MB)
Nebulous Notes Lite 6.0
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
現在の価格: 無料(サイズ: 10.8MB)

Nebulous NotesのURLスキームは nebulous です。パラメータを付けていくつかの操作ができるようになっています。

nebulous://
起動のみ
nebulous://new
起動して新規ファイルを作成して開く。newパラメータで作成したファイルはローカルに保存されます。ファイルアクションからSave Asボタンをタップして好きなフォルダに保存できる。
nebulous://new?contents=some%20string
新規ファイルに文字列を追加。
nebulous://path/to%20file.txt
指定したファイルを開く。フォルダ、ファイルが存在していること。無い場合はエラーになります。新規作成はしてくれない。
nebulous://path/to%20file.txt?append=some%20string
指定したファイルを開き、後方に文字列を追加。アプリ内にキャッシュしているファイルのみ
nebulous://path/to%20file.txt?prepend=some%20string
指定したファイルを開き、前方に文字列を追加。アプリ内にキャッシュしているファイルのみ

Textforce

Textforce – Dropbox text editing 2.8.1
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス
現在の価格: 350円(サイズ: 2MB)

TextforceのURLスキームは textforce です。パラメータを付けていくつかの操作ができるようになっています。

キー バリュー 必須?
path 対象ファイルのパスです。 Must
text ファイルに書き込む文字列です。 Must
mode w:ファイル中身を {string}で上書きします。a:ファイル末尾に {string} を追記します。省略時は aです。 Optional
after 書き込み後のアクションを指定できます。edit: 書き込み後、編集モードにします。edit_by_atok: 書き込み後、ATOK Padを使って編集しようとします。ATOK Padが存在しない場合は、通常のキーボードで編集します。quick_look:.html, .rtfファイルをプレビュー表示します。省略時は何もしません。 Optional

※ pathキーのバリュー{dropboxpath}, および textキーのバリュー{string} は、URLエンコードが必要です。文字コードは UTF–8です。

例) textforce://file?path=/test.txt&method=write&text=hoge&mode=a
/text.txt を開いて “hoge”を追記します。

引用:Textforce « domo Apps

指定したパスにファイルが無い場合はファイルを作成します。

WriteUp

WriteUp – Notes with Dropbox 3.4
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
現在の価格: 350円(サイズ: 11MB)

WriteUpのURLスキームは writeup です。パラメータを付けていくつかの操作ができるようになっています。

writeup://newText?text=テキスト
新規ファイルを作成してテキストを貼り付けます。
writeup://newText?name=ファイル名&text=テキスト
新規ファイルを作成してテキストを貼り付けます。作成するファイルの名前も指定可能。

Elements

Elements For Dropbox – A Markdown Notes and Writing App 2.5.1
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス
現在の価格: 450円(サイズ: 4MB)

ElementsのURLスキームは x-elements です。パラメータを付けていくつかの操作ができるようになっています。

x-elements://new
新規ファイルを作成。作成されるファイル形式は、設定のDefault Extensionによる。
x-elements://new?text=I Am Text
新規ファイルを作成してテキストを貼り付ける。

Notesy

Notesy for Dropbox 2.2
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
現在の価格: 450円(サイズ: 14.3MB)

NotesyのURLスキームは notesy です。パラメータはx-callback-url APIの一部を利用しています。

詳しくは公式サイトのブログにまとまっているのどうぞ。
Introducing… A URL Scheme for Notesy | Notesy

正直わかりにくいので、いくつか例を書きておきます。

notesy://x-callback-url/open?path=パス&name=ファイル名
指定したファイルを開きます。指定したファイルが無い場合は新規作成します。
Notesy Folderがデフォルト設定のままなら、
notesy://x-callback-url/open?name=Welcome
これでWelcomeファイルを開きます。
notesy://x-callback-url/append?path=パス&name=ファイル名&text=テキスト
指定したファイルにテキストを追記します。
notesy://x-callback-url/append?path=パス&name=ファイル名
上のと同様に指定したファイルにテキストを追記しますが、 text= を指定しない場合はクリップボード内の文字列が追記されます。

WriteRoom

WriteRoom 3.2.1
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
現在の価格: 450円(サイズ: 1.8MB)

WriteRoomのURLスキームは writeroom です。パラメータを付けていくつかの操作ができるようになっています。

writeroom://new
新規ファイルを作成します。ファイル形式は設定→AdvancedのNew File Extensionで指定したもの。デフォルトはtxtです。new/ファイル名 とすると、デフォルト以外の拡張子で作成したり、ファイル名を指定できます(例:new/markdown.md)。
writeroom://new/パス/
指定したフォルダ内に新規ファイルを作成します。
writeroom://new/draft/ ならdraftフォルダにファイルが作成されます。
指定したパス(フォルダ)が無い場合はエラーになり、 new/draft/ ならdraftという名前のファイルが作成されます。 new/draft/new.txt と指定すると、WriteRoomが起動するだけです。
writeroom://new/ファイル名?body=テキスト
新規ファイルを作成して、テキストを貼り付けます。ファイル名を指定しないとアプリが落ちました。
writeroom://open/ファイル名
指定したファイルを開きます。 writeroom://open/パス/ファイル名 とパスを指定する事もできます。
writeroom://open/ファイル名?append=テキスト
指定したファイルにテキストを追記します。
writeroom://search/検索語
検索語でファイルを検索します。

Byword

Byword 1.1.1
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
現在の価格: 250円(サイズ: 4MB)

BywordのURLスキームは byword です。パラメータを付けていくつかの操作ができるようになっています。

byword://new
新規ファイルを作成します。
byword://new?text=テキスト
新規ファイルを作成して、テキストを貼り付けます。

Writing Kit

Writing Kit – Research & Write Markdown/Fountain Documents 3.3.3
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス
現在の価格: 450円(サイズ: 5MB)

Writing KitのURLスキームは writingkit です。パラメータを付けていくつかの操作ができるようになっています。

writingkit://add?fileName=ファイル名&content=テキスト
指定したファイル名で新規作成し、テキストを貼り付けます。
writingkit://add?content={clipboard}
ファイルを作成し、クリップボード内の文字列を貼り付けます。 add?fileName=ファイル名?content={clipboard} で作成するファイル名を指定できる。

挙動が不安定です。作成してもファイルが開かれないのは仕様なんだろうか。せっかく{clipboard}というマクロがあるのだから、テキスト+{clipboard}で同時に貼り付けられたらいいのに。

Day One

Day One – Journal 1.8.1
カテゴリ: ライフスタイル, 仕事効率化
現在の価格: 450円(サイズ: 32MB)

Day OneのURLスキームは dayone です。パラメータを付けていくつかの操作ができるようになっています。

Command URL
Open Day One dayone://
Start an entry dayone://post?entry=”entry body”
Open Entries list dayone://entries
Open Calendar dayone://calendar
Open Starred dayone://starred
Edit Entry dayone://edit?entryId=[UUID]
Preferences dayone://preferences

引用:Day One サポートページ

あとがき

どれも一長一短ありますね。x-callback-urlはNotesyで初めて知りました。

Day OneはURLスキーム実装当時、URLエンコードしても文字化けしていました。気付かない内に修正されていたようです。他と少し趣の違うアプリですが、今回まとめに入れました。

上記した情報が公式サイトやマニュアルに載っていない事が意外と多い。今回まとめた情報の中には、全然関係ないブログのコメントから得たものもあったりで、せっかく実装したのに知られないのは残念だなと思いました。

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